もくじ
目次
1.レースクイーンに降りかかるパワハラの数々
1.全然稼げない場合も
今回、レースクイーンのお話を暴露してくれたのはマナさん(仮名・25歳)です。
もとはファッション誌のモデルになりたくて芸能事務所に所属したが、最初に振られた仕事がレースクイーンだったとのこと。
当初はレースクイーンをすると多くのメリットがあるといわれたとのこと
- 知名度が上がる
- ファンが出来る
- モデルの仕事にも有利になる
と猛プッシュされたことでオーディションに参加しました。
しかし、モーターレースと言えど様々なカテゴリがあるようで、マナさんも
「受かったチームは、仲介料などを事務所に引かれて、1レースあたりの手取りは8千円でした。」
と話すようにモーターレースの中ではあまりお金にならないカテゴリの一つだったようです。
しかも1レースと言っても短くて3時間長い時には24時間近くになるとのことで、拘束時間の長さがうかがえます。
さらにマナさんは、
「仮に移動日も含めて3日間拘束された場合、日給に換算すると2千円ちょっと。月の試合数も少ないので、月収は雀の涙ほどでした。他のアルバイトもしていましたが、1レースで拘束される日数が多いので、あまりシフトを入れることはできませんでした。レースクイーンとして時々撮影会の仕事もありましたが、あれは相当人気じゃない限り、人が集まらず、大した収入にはなりません。」
と言うように移動にも時間がとられ、アルバイトもあまり出来なかったようです!
2.チームによって格差が5倍
別のカテゴリでも苦労は多いようで、同じカテゴリー内で業務内容自体は変わらなくても、給与差が激しい場合もあるという。
スーパーGT(市販車をベースに大掛かりな改造を施したレーシングカーで順位を競うレース)のカテゴリーでレースクイーンをしていた、育美さん(仮名・24歳)はこのように話す。
「レースクイーンはどのカテゴリーでも、チームのPRが主な仕事ですが、GTはとくに忙しいんです。会場に来てくれたお客さんとの交流、写真撮影、サイン会はどこのチームも行いますが、それに加えてSNSでの情報発信、ステージ上でのPRパフォーマンスをするチームもある。私が所属していたチームは全部しっかりやるように言われていて、休む暇は少しもありませんでした」
「仕事中は常に体も頭もフル回転させていましたね。朝8時頃から夜の20時頃まで働きどおしで、私たちは日給1万円。別のチームは日給3万円や、多いチームだと5万円を上回るなど、もっと貰っているチームもあったと聞きます」
と語るようにチームによって給与の差に大きな差があることが分かります。
また、良いカテゴリの中でもさらに給与が良いチームに入れるかは、更に運が必要になるとのこと。
また、チームによって高身長が受かりやすい、トークが上手い子が受かりやすいなど、特色があるようなので、自身の分析とチームの求める条件が一致するのかも運次第になるという。
まるでカイジに出てくる当たらないギャンブル台ですね。
3.マネージャーの関係とホテル軟禁
さらに、レースクイーンを管理するマネージャがいるとのことで、そのマネージャに気に入られるかも重要だと話しています。
マネージャから気に入られず、嫌がらせにも苦しめられた経験があるとのことです。
一方で、マネージャーの持つ強大なコネがなければチームが成り立たないことも事実。
そのため、育美さんたちは泣き寝入りで働くしかなかったと話します。
「私とお気に入りの子の優劣の付け方が露骨で、許せませんでした。例えば、極端な話でいうと、お気に入りの子は夕飯を食べに食事に連れて行き、私はホテル待機で夕飯抜きとか。もちろん夕飯を買って帰ってきてもらえるということもなく、ホテルから20分くらい歩いた先のコンビニまでお弁当を買いに行きましたよ」
「本当はすぐにでも辞めたかったけど、年間契約なのでシーズンが終わるまでは辞められない。鬼コントローラーが『できないなら辞めていいのよ』と嫌味を言う度に『できるんなら辞めたいし帰りたいわ!』とずっと思っていました。結構コントローラーが厳しいチームの子は、カテゴリーに限らず同じ気持ちだったと思います」
また、さらにひどい時は、ホテルに軟禁されるケーがあったとも・・
「友達の所属していたチームでは、コントローラーからの不当な扱いに耐えかねたレースクイーンが待遇の改善を申し出たところ、コントローラーの怒りを買ってしまい、『体調不良』という扱いで業務に出させてもらえなかったことがあったと聞きます。しかも、その判断が下ったのはレース場に集合したあとのこと。2日間のレースのうち、初日はホテルに軟禁されたそうです。下手に彼女を都内に帰してしまえばパワハラを告発されかねないですから、保身のために彼女を拘束し、ハラスメントを隠蔽したということでしょう」
ここまでひどいパワハラはあまりないとのことですが、レースクイーンの志望者の多さや、なる為のハードルの低さから人手に困っていないことが労働条件が厳しくなっている理由の一つではないかと育美さんは話しています。
2.まとめ
ポイント
- レースのカテゴリで給与が違いすぎる
- チームによって給与が違いすぎる
- マネージャに気に入られなければ労働環境が厳しくなる
テースクイーンとして華々しく人々の前に露出する彼女たちの笑顔の裏に私たちが想像もしなかった苦労が隠れているようです。
参考
デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190723-00572110-shincho-soci&p=3